編み物初心者だけどあみぐるみが作りたい方へ伝える基礎の基礎

今回はこれからあみぐるみを作ってみたい編み物初心者の方へ、どんな準備が必要かお話します。 どんな道具が必要なのか、どんな技術が必要なのか、できるだけわかりやすくお話します。


こんにちは。 Famiguramです。

今回は編み物初心者だけどあみぐるみに挑戦したいという方向けに、何から始めたらよいのかお話します。

編み物の基本がわかっている方には退屈な内容になると思いますのでご注意ください。

必要な道具

必要な道具は以下の通りです。

  • 毛糸
  • かぎ針
  • はさみ
  • とじ針

順番にお話しします。

毛糸

毛糸は様々なメーカーから多種多様な毛糸が販売されています。

毛糸には主に以下のようなものがあります。

  • ウール(毛)
  • コットン(綿)
  • アクリル
  • ナイロン

私はよくハマナカのピッコロという毛糸を使います。

これはアクリル素材のものです。

他にもアルパカなどの素材もありますが、好みの毛糸を使いましょう。

初めての場合は100均の毛糸から始めるのも良いと思います。

最近は100均にも様々な素材の毛糸が売られているので、実際に触ってみるのが良いです。

毛糸

かぎ針

これは毛糸の太さによって針の太さを変えましょう。

以下に毛糸の太さとかぎ針の太さの対応表を載せます。

毛糸 かぎ針(号) かぎ針(mm)
極細 2/0 2.0
合太 2/0~3/0 2.0~2.3
中細 2/0~4/0 2.0~2.5
合太 3/0~5/0 2.3~3.0
並太 5/0~7/0 3.0~4.0
極太 8/0~10/0 5.0~6.0
超極太 - 7.0~10.0

覚える必要はありませんが、メモしておくと毛糸やかぎ針を買う時の参考になります。

特にメーカーによって対応するかぎ針の太さが書いてあったり無かったりするので、すぐ見れるようにしておきましょう。

どのメーカーのかぎ針が良いかははっきり言って好みです。

私はTulip社のかぎ針と、ハマナカ社のかぎ針を使っています。

かぎ針

最近はTulip社のかぎ針エティモのレッドが人気らしいです。

本格的にやるようになったら購入を検討しても良いかもしれません。

  • Tuliup かぎ針 エティモ

    20230212214202 20230212214700

はさみ

はっきり言って好みです。

私は昔ながらの糸切りばさみを使っています。

糸きりばさみ

同じものではないですが、このあたりが近いと思います。

  • Clover 糸切はさみ C-1 東型

    20230212214202 20230212214700

最近は下のようなデザイン性の高いはさみも売られているようです。

  • デザインはさみ

    20230212214700

鎖編みの編み方

それでは実際に使われる編み方についてお話します。

初めは鎖編みです。

鎖編みは四角や楕円を作るときに使われます。

編み図では以下のような記号で表せることが多いです。

鎖編みの記号

ここでは写真を見せながらご説明します。

・鎖編みの編み方

①糸を左手の小指で挟み、人差し指の奥側から手前に糸をかけます。 親指と中指で挟んで準備完了です。

糸の準備

②かぎ針を図のように糸と指の間に入れ、くるっと回して円を作ります。

糸の準備2

③円を左手で軽く押さえ、かぎ針に糸を引っ掛けて引き抜きます。

鎖編みの準備

これで鎖編みを編む準備ができました。

④かぎ針で糸をかけ、引き抜きます。

鎖編み

これで鎖編みが1目編めました。

5目編んだものが以下になります。

鎖編み5目

細編みの編み方

続いて細編みです。

細編みはあみぐるみ製作で多用する編み方です。

編み図だと×印で書かれることが多いです。

細編みの記号

細編みは糸をかけて引き抜く動作を2回やります。

①鎖編みを何目か編んだものを用意します(上記の鎖編みの続きで大丈夫です)。

細編み準備

②鎖編みをもう一度編み、これを立ち上げ目とします。

立ち上げ用の鎖編み

③立ち上げ目の1つ手前の編み目に針を通します。

細編み1

④糸をかけて鎖編みの目から引き抜きます。

細編み2

⑤このように糸が2回かかっている状態になったら、もう一度糸をかけます。

細編み3

⑥最後まで引き抜きます。

細編み4

これで細編みの完成です。

四角を編んでみよう

それでは鎖編みと細編みを使って四角を編んでみましょう。

四角を編むためには、鎖編み数目を編んだ後、鎖編み(立ち上げ用)→細編み→鎖編み(立ち上げ用)→鎖編み→…と繰り返していきます。

①まずは鎖編み→鎖編み(立ち上げ用)→細編み1目まで編みましょう。

鎖編みと細編み

先ほどの続きの場合は細編み1目まで編めていると思います。

②そこから反対側の端まで細編みで編み進めます。

細編みを反対側まで編んだ状態

③端まで編んだら、立ち上げ用の鎖編みを1目編みます。

立ち上げ用の鎖編み

④左右をひっくり返して、立ち上げ用の鎖編みの手前にある編み目を使って細編みを1目編みます。

左右をひっくり返して細編みを編んだ状態

⑤反対側まで細編みをします。

反対側まで編んだ状態

⑥これを繰り返します。

これをおよそ5段編むと、このように四角になります。

四角

引き抜き編みの編み方

続いて引き抜き編みをしてみましょう。

引き抜き編みは円形を編むときによく使われます。

編み図では以下のように黒い楕円で表されます。

引き抜き編みの記号

引き抜き編みは細編みと違い、糸を一度かけたらそのまま最後まで引き抜くことでできます。

①何目か鎖編みを編み、立ち上げ用の鎖編みも編みます。

鎖編み

②立ち上げ用の鎖編みの手前の編み目にかぎ針を通します。

引き抜き編み1

③糸をかけたら最後まで引き抜きます。

引き抜き編み2

これで引き抜き編みの完成です。

円形を編んでみよう

それでは円形を編んでみましょう。

先ほどの引き抜き編みは最後に使います。

①左手に手前から奥に2回糸を巻き付けます。

左手に2回糸をかける

②2重になった円に針を通し、糸をかけて引きます。

針を通して糸をひく

③もう一度糸をかけ、引き抜きます。

糸をかけ、ひく

④細編みを何目か編みます(今回は8目編んでます)。

細編みを編む

⑤糸端を持って軽くひきます。すると、片方の円(図では奥側)が少し小さくなります。

円を小さくする

⑥小さくなった方の円を持って、引っ張るともう一方の円が小さくなります。これを限界まで引っ張ります。

もう一方の円を小さくする

⑦糸端を引っ張って残った円も小さくします。

糸端を持って円を小さくする

⑧初めに編んだ細編みの編み目に針を通し、引き抜き編みをします。

円の完成

これで円形の完成です。

ここから2段目、3段目と編んでいくことによって、円を大きくしたり球体を作っていくことができます。

最後に

今回お話した内容ですべてのあみぐるみが作れるわけではありません。

しかし、今回の内容はあみぐるみを作るうえで最低限必要な内容です。

もちろん、人によって習得速度は変わりますので、慌てず自分のペースで進めましょう。

また、今回の内容は動画にもまとめています。

実際に手を動かしながら説明しているので、よりわかりやすくなっています。

ぜひご覧ください。

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