前回の続きです。
こんにちは。
今日は前回の続きのお話です。
まだ前回のお話を読んでない場合は、お先にお読みください。
https://famiguram.hatenablog.com/episode/myfirstevent1
イベントが始まってからも緊張や不安はおさまりません。
無名である私の作品がすぐに売れるはずもなく、ただただ時間が過ぎていきました。
ふと手元にあったスマートフォンを見た時に、友人が会場に着いたとの知らせが目に入りました。
友人は私に会いに来てくれると連絡をくれていたので、その知らせにとても喜びました。
友人が来てからというもの、私の緊張はすっかり消え、リラックスした状態でブースに立っていました。
その後も他の友人や一般のお客さんがブースに来て、私のあみぐるみを買っていってくれました。
2日間のイベントが終わり、私はとても疲れていました。
初めての出展イベントで朝から夜までブースにいるのがとても大変に感じました。
それでも心から「楽しい」と思えたのです。
私は今まで対面で販売するということを全く経験してきませんでした。
病気で仕事を辞める前も言わば裏方のような仕事をしてきました。
ですので、お客様と直接話をすることなど無く、ただただ与えられた仕事をこなしていました。
このイベントに出展することで、私の価値観は大きく変わりました。
それは、私の作品にも価値を見出してくれる人がいることです。
私は当時、あみぐるみを作り始めてから1年も経っていませんでした。
そんな人間の作品でも価値を見出して購入してくださる方は世の中にいるのです。
今でも自分の作品に自信があるわけではありませんが、お客様のうれしそうな顔を思い浮かべながら作るようにしています。
作品の価値を決めるのは私ではありません。
作品を見てくれるお客様なのです。
自分の納得がいくまでこだわっていたらいつまでたっても作品を世に出せません。
お客様の喜ぶ顔を見るならば少しでも早く世に出すのです。
正直に話すと、私はこのイベントで自分の作品が売れるとは思っていませんでした。
友人たちが来てくれることは知っていましたが、売上は期待していませんでした。
そしたら、思いのほか一般のお客様が気に入って購入してくださり、自分が思っていた以上の売り上げとなりました。
自分が心を込めて作ったのが伝わったように感じ、とても嬉しかったです。
自分の作品は自分が思っているより喜んでもらえる。
それがわかった2日間となりました。
そしてこのイベントがきっかけとなり、現在はあみぐるみ作家としての道を歩んでいます。
まだまだ新参者だし、勉強しなければいけないこともたくさんあります。
それでも1人でも多く、私の作品で癒されて欲しい。
そんな思いを持ちながら今日も作っています。
あなたの人生に少しばかりの癒しを。
私の作品で少しでも癒されてくれたらうれしいです。
それではまた次回。