あみぐるみを販売するという厳しい現実

あみぐるみ作家として生きていく厳しさについてお話します。



こんにちは。

Famiguramです。

今回はハンドメイド作家としての苦労についてお話します。

私はハンドメイド作家としてオリジナルのあみぐるみを販売しています。

販売するにあたって、作品の値段を自分の考えで決めています。

値段の計算については色々あるのですが、他の作家の価格を参考にしようとすると絶望することがあります。

今日はそのあたりのお話をしようと思います。

私が見た衝撃の価格

私はハンドメイド作品を販売するイベントに何回か出展しています。

イベントではハンドメイド作品を趣味で製作・販売をされている方や本業として販売している作家さんが入り乱れています。

趣味でやっている人の中にはおこづかいが稼げればいいやということで、価格が非常に低く設定されているものがあります。


私が衝撃を受けたのは、1個500円あみぐるみでした。

500円…?

私は目を疑いました。


1個500円のあみぐるみってどう思うでしょうか。

お客さんに優しいと感じますか?

クオリティが低いと感じますか?

私が見た時は、この方は生活のために販売していないと感じました。

1個500円の作品って、30分で作ったとしても時給1000円に達しないのです。

ハンドメイドの作品は材料費、設計費、人件費が最低限かかります。

使用した道具を購入していたらその費用もかかりますね。

これを踏まえたうえで時給を計算してみてください。

材料費100円とすると400円しか残りはありません。

設計費や道具の購入費用を考えなかったとしても30分で作って時給800円になります。

時給1000円にするには24分で作る必要があります。

あみぐるみを作ったことがある人ならわかると思いますが、1作品24分で作るのは非常に厳しいです。

私には不可能です。

ですので、このような売り方ではまともに売り上げを出せないのは見てわかります。

ですが、世の中にはこういうものが溢れているのです。


もし、それらの作品が工場などで大量生産されていて、1個あたりの価格を抑えることができます!というならわかります。

しかし、それはハンドメイド作品なのか疑問ですし、工場で別のものを作った方が儲かると思います。

話がそれましたが、世の中には材料費や人件費を無視した価格設定されているものが多くあるのです。

作家に与える影響

このような状況はハンドメイド作家として活動する人に大きな影響を与えます。

同じ大きさのものでなぜこんなに価格が違うのかとお客様に思われてしまうことがあるのです。

実際、私もそうです。

とあるイベントに出た時に、作品に魅かれてブースに来たお客様に「こんなに高いの!?」の目の前で言われたことがあります。

それもそのはず、私が作っているあみぐるみは市場価格が非常に低いのです。

先ほど話したように1個500円で売っている人がいるくらいですからね。

ですが、私はハンドメイド作家として生活しているので、最低限稼がなければならない金額があります。

それをもとに各作品の価格をつけているので、周りより高くなるのです。


悲しいことに世の中には作家のことを考えずにいる人が存在します。

それは作る側にも買う側にもいるのです。

ハンドメイド作品の製作には多くの時間とお金がかかります。

ですので、値段が高くなるのは当たり前なのです。

作る側は値段を安くすることで周りの作家に悪影響を与えていることを知ってほしいです。

買う側にはハンドメイド作品は高いという認識を持ってもらいたいです。

私にできることは何か

現状、あみぐるみの市場価格は上がるようには思っていません。

低価格で販売を続ける方がいる限りこの状況は変わりません。

もちろんジャンルによってはその限りではありません。

ですので、自分の強み、自分ならではのものでお客様を魅きつけたいと思っています。


自分の強みは何か?

他のお店には無いものは何か?

自分の好きなものは何か?

作ってみたいものは何か?

自分にできることはたくさんあります。

品質の良さ、デザインの良さなどレベルアップできることもあります。

集客、宣伝、お客様に見つけてもらう方法もいくつもあります。

自分が作家として生きていくためにできることは全てやる予定です。

最後に

周りを見るのも必要かもしれませんが、自分が生きていくための方法を考えていきたいと思います。

全力を出し切ってからがスタートです。

諦めず、できることは全てやってみましょう。


それでは次回。